2019年08月28日

5日間のワークショップで何か変わるのか?「夏のアトリエ」レポートA

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ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館 連動企画ワークショップ
講師:ディエゴ・ビアンキ氏(アルゼンチンのイラストレーター・編集者)
日時:2019年7月2日〜6日 10時〜16時
場所:板橋区立美術館


【2日目】
ディエゴ自身が今までやってきたことをもう少し深く紹介。
アルゼンチンは数年前深刻な経済危機に見舞われ、
ディエゴはイラストレーターとして仕事が激減し、
仲間と4人で協同組合のような形で出版社を立ち上げ、絵本を出版していく。
(そしてラテンアメリカの最優秀児童書出版社賞を受ける)
きっと苦労はあったのだろうけど、
まるで映画になりそうなどん底からの華々しい成果!に聞こえる。

その後は2階の「ボローニャ国際絵本原画展」をみんなで見る。
ディエゴは今年の審査員なのだ。毎年違うメンバーが5名選出されるのだそう。
実際の審査員からどうしてこの絵が選ばれたのかを聞ける貴重な機会。

物語、技術、絵の3つが大事

と言っていた。
受講者の中には今年ボローニャ展に入賞されていたMさんがいて、
自身の作品を前に、入賞のポイントを説明してもらう。
これはうらやましいなぁ。

他の作品についても色々説明してくれた。
ちなみに今年の選出のテーマは「多様性」。
僕はあまり好きではないけどね、といいながらも
多様性という観点で選んでいる作品もあるようだ。
最近はデータ出力の作品が多いけれど、原画の力はやっぱり大きいとも。

メタファー・抽象化・比喩・暗喩・テーマの選択・何かを語ること・
テキストも大事・危険を侵すこと・試してみること。

キーワードが色々出る。

ボローニャ展は講座期間プラス1日の6日間見放題。
毎年作品量が多すぎて、印象的なものしか覚えていないのだけど、今回はしっかりみよう。

課題は観察を元にといっていたけれど割と自由そうなので、
今仕事で出してるラフを使うことにした。
っていうか、兼用にしないとどちらも終わらない。。。。

皆が制作をする傍ら、ポートフォリオを一人ずつ見てもらえることになった。
見てほしい順番をボードに自己申告で書いて決めるというのはいいなぁ。
私は7番目位に申請。
事前に考えていたラフをもう少し煮詰めて2日目終了。
夏のアトリエ 下絵s.jpg

【3日目】
昨日描いたラフを絵具で描き始める。
が、少し描き始めて、私が家で考えてきたラフをここで仕上げるだけなら、
ワークショップを受ける意味は無いんじゃないかしらと思いはじめる。
5日しか無いのだ。(-_-;)

ディエゴがここにいるうちに何を吸収出来るだろうか?
いつも使っている絵具ではなくて最近使い始めたクレパスで
新タッチを生み出す相談をした方が良いのではないだろうかと思い、
急に方向転換をし始める。

見廻っているディエゴにそんなことを話す。
ぼんやりとした内容に通訳の宇野さんもうまく訳すのに困ってるような感じ。
ディエゴからの返事は「急がない。それ(タッチの開発)は時間をかけて」
「今まで描いていたものを描いた方が良いよ」だった。
わかりました。。。で、また元に戻って描き始める。

他にもどうしたらいいかの相談はあちらこちらで。
内容についてだったり、ディエゴからの質問に返答したり。
少しすると人を集めて誰かの状態を説明したりして、
制作のヒントになるような話をしてくれる。

質問が落ち着くと一人ずつポートフォリオを見ての面談が続くけど、
全然聞こえない。周りの人が普段どんな絵を描いてるのか全然わからない。
見たいなー。そうこうしていくうちに私の番。
アトリエ風景ぼかしs.jpg

【4日目】
明日は最終日。午後からは講評だろうから実質あと1日半。
これからどこまで出来るか。だんだんとみんな切羽詰まってきて無口になっていく。
5枚仕上げることよりもまず何かをみつけるのだ。神経を尖らせる。
そういえば、このアトリエ中、いつもより眠ってない。

たまに煮詰まると美術館のカフェでコーヒーを飲んだり、ボローニャ展を覗きに行く。
2枚目も描いたけど、何かをつかんだ感じはまだない。4日目終了。

帰りに絵具を買いに行く。他の人の描いていた青がきれいだったので、色の名前を聞いて。
今までいつも同じ青を使っていたけれど、新しく沢山の種類がでていた。
絵具は少ない色で色を作りながら自分のカラーをつくるものだと思っていたけれど、
絵具って混ぜると色が濁っていく。
彩度の事を考えると混ぜるよりも合う色をチョイスする方がいいんではないだろうか。
なんて考えた。

いつの間にか出来ていた自分ルールがここで一つはがれた。

Bに続く
posted by らっぴょ。 at 21:43| Comment(0) | 制作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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