2019年08月28日

5日間のワークショップで何か変わるのか?「夏のアトリエ」レポートB

メルマガ2019.09 top.jpg
ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館 連動企画ワークショップ
講師:ディエゴ・ビアンキ氏(アルゼンチンのイラストレーター・編集者)
日時:2019年7月2日〜6日 10時〜16時
場所:板橋区立美術館


【5日目 最終日】
昨日買ってきた何種類かの青を紙にためし描きして、
どの色にするかを慎重に決める。どうやったら自分の身になるか。
制作しながらいつもと違うことをしようと思う。

そういえば、ディエゴがマスキングを使って、
版画風に描いた様子をスライドで見せてくれたなぁ。
一色をベタ塗りするんじゃなくて、
スポンジで叩くように塗ったら面白いんじゃないだろうか。

あ、そういえば、ディエゴはもっと画材と遊んでみようとも言ってた。
そうだね。こういうことかな。

マスキングとスポンジのアプローチはうまくいって、
前に絵の具だけで描いたものよりも良くなったように感じる。
ちょっと垢ぬけた感。
夏のアトリエ 出来た絵s.jpg

今回は二つ思いついたものを試しただけだが、こんなに簡単に良くなるのなら、
普段から色んな試行錯誤をしていけば、どんなに良いものが描けるようになるだろう。
絵の具と筆だけを持って迷路に迷い込んでいるような気持ちでいたけれど、
迷路の壁は自分が勝手に作っていたのかも。なんでもOKなのだ。

自分ルールがまた一枚はがれた。

ディエゴに記念品を渡そうと、LINEグループを作って相談していた。
相談の結果、各自で似顔絵とメッセージを描いてきて、それを貼ったノートを作ることに。
制作の傍ら休憩室でごそごそ。

昼過ぎから講評。ディエゴはピックアップした人だけを講評すると言う。
全員やってほしいという美術館側からの割と強めな申し出に、
「取り上げた人が良いという話ではなく、バリエーションとしてピックアップする。
全員には今までで対応している。時間がない」と譲らず。
穏やかな人だけど、こういう風に審査の時もちゃんとディベートしたんだろうなぁ。

最後の講評では
◆表現したいもののためにタッチを変えた人(人→顔が四角になったり)の思考の変遷。
◆ずっとラフを描き続けた人 →紙を小さく折って絵本のダミーを作って試行錯誤
◆資料を持ち込み、絵本にする為に試行錯誤している様子
◆自分の中の膨大なストーリーを絵本用に切り取った人
◆パソコンを持ってきての制作の人のやり方を紹介
などなど。
絵というよりは今回の講座に対するアプローチの仕方をみんなに見せてくれました。
本当に人それぞれ。

最後にディエゴの手描きの卒業証書をもらい、私達も作ったノートを渡す。

今回の講座で知り合ったEさんが、感想をいう時に涙ぐむ。
Eさんの絵自体は10年位前から知っていて、
なんて楽しげで軽やかで楽々描いているようなんだろう。
出来る人は良いなぁと思っていた。
でも、今回一緒に講座を受けて苦しんで生み出す様を横で見た。
全然軽やかじゃなかった。
みんな水面下で足掻いていると感じられたのも良い経験だった。

日本の洋書は英語のものが多いのだけど、スペイン語人口も世界的にはかなり多い。
言葉のはしばしに「ポコ」とか、「ムチャ」とか出てくるのを聞くと、
なんとなくほがらかで楽しくなる。
スペイン語圏の世界は、日本にいるとなかなか見えてこないけれど、
もっと知りたいと思った。
(今回通訳をしてくれた宇野さんはそんなスペイン語の本を翻訳したり、
紹介しているミランフ洋書店を経営している)

うんうん苦しんだ素晴らしい夏でした。
少しは変われたかな?
早く成果に繋げたいけれど、焦っちゃだめだ。未来は過去にあるから。
end

追伸
その後、仕事でカプセルホテルの壁にこのシリーズを7点描いたのですが、
その絵をポストカード用にもう一度描きなおしたものはこちら。
鯉猫s.jpg
posted by らっぴょ。 at 22:03| Comment(0) | 制作日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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